小規模マンション建て替えの先駆的な事例
これまでのマンションの建て替え事例は、団地の建て替えや大規模再開発など、建て替え後に余剰床を大きく確保できるような、参加デベロッパーにとって事業性の高いものがほとんどでした。
逆に言うと、余剰床の見込めない小規模マンションの建て替えは、デベロッパーの参加が望めず、実現が難しいのが現状です。
高い社会性
しかし、築年数が経ち設備の老朽化がすすんだ建て替えの必要性が高い小規模マンションは、都内だけでも3,000棟以上あるといわれます。1960年代の第1次マンションブーム時に建設されたものは老朽化が進むと同時に、建物性能も現代のニーズには合いません。しかし、立地条件は都心の一等地である場合が多く、建て替えが可能となれば、都心の希少な好立地の有効活用、世代の新陳代謝が期待でき社会性は非常に高いといえます。