2008年04月18日(Fri) 雨風凌げる家から・・・

マズローは、人間の基本的欲求を5段階に分けた。さて第6段階は?

1.生理的欲求

2.安全の欲求

3.親和(所属愛)の欲求

4.自我(自尊)の欲求

5.自己実現の欲求

家に例えると、雨風凌げる家→不安なく住める家→社会の一員として居場所を持つ→ステータスのある家→自分のライフスタイルに合った家、

といったところだろうか。では、第6段階は?

人を幸せにする欲求ではないだろうか。その家を持つこと、住むことによって、家族や地域の人々など、自分以外の人を幸せすることではないだろうか?

子供が健やかに成長する家、友達が集まっていろんな話をする家。

愛人に家を買ってあげる余裕のあるオジサマは、自己満足のためだろう。

そんなことを考えていたら、自分は未だ第3段階くらいだろうか、と気づいた。

まぁ4段階や5段階よりも、人が喜ぶ家があれば良い。そもそも家を持つことが幸せなのではなくて、その喜びを分け合える暮らし方が幸せなのだと思う。

最近欲求の少ない石川修詞

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2008年04月09日(Wed) 将来に向けての設計

TTさん率いる設計事務所と世田谷でコーポラティブハウスの計画を進めている。

今年還暦を迎える同氏は、(私が知り合った)40代の頃からスタイルを変えていない。

「ものをつくるという」事にゆるぎないポリシーがあって、それはパッと見のデザインとか、流行とか格好良さというものではなく、「人が住む家」をつ くることに根ざしている。即ち、施主もどうやってこれから住もうか、きちんと考えなさい。家と一緒に成長しなさいというスタンスを持っている。

そして、あまり先を考えすぎない事を施主にすすめている。

家族構成が変わったことを想定して、部屋を一つ余分に作れるように工夫しておく事は、ある意味で合理性がある。しかし、先読みしすぎて子供が出来るか否か分からない状況で、部屋を増やしておく事は薦めない。

「そのときそこに住み続けるのか、住み替えるか考えた方がいいんじゃないの!」 きっぱりという。

確かに子供ができて個室を必要になるまでに数年(小学校中学年としても10年)位はかかる。その間は、自分たちの使い易い間取り、空間にしておいた方が良い。

家をつくると色々なことを振り返り、そして今後の事を考える。だけど最近は考えすぎる人が多い。

予測したとおりに将来はやってこない。

ビジョンがあるならば、それに向かって努力することが有意義だし、思い通りにならない状況を乗り越えていくこともまた有意義だ。

「かくて浮世は夢の如し。故人燭をとりて夜遊ぶ。」・・・私も追われるように生活していると、今を大事にすることを忘れてしまうが・・・、大いに夜遊ぼう(遊びたいなぁ!)。

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2008年04月07日(Mon) 人を大切にしているか。

常々、物よりも人を大切にする会社でありたいと言っている。

しかし、私自身が100%徹底して実行できているとは未だ断言し切れない。

クライアントから当社にお叱りをいただくこともある。誰でも間違いはあるし、うっかりミスもある。でも、クライアントを大切に思う気持ちが抜け落ち ていることもある。こういう場合は、率直にお詫びするしかない。まずは言い訳をせずにお詫びする。その上で再び信頼を得れるよう努力を行う。それ以外に方 法は無い。

当社は少ない人数ではあるが、役割もあるので私も全ての業務を把握し全てのクレームに対応することはできない。しかし情報と気持ちは必ず共有していきたいと思っている。

会社が大きくなって人が増えてくると、起こった問題が共有されにくくなることもある。しかし、大きくなっても、大切にすることを一人ひとりが明確に 分かっていて、経営者が最後の最後に全責任を取る覚悟ができていて、そして社員一人ひとりを尊重している会社は、情報の滞留が少ないのだと思う。

このような事を考えるとき、私自身が自覚をもって、実践として「人を大切にしていく」事が必要だ、とつくづく思う。口先だけでは誰もついてこない。

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2008年04月03日(Thu) 花見シーズンの混乱

この季節は複雑な気持ちにもなる・・・

私はよく深酒をするので、「花見シーズンは呑みっぱなしでしょう!」などと失礼な事をいう人がいるが、実はここ数年花見で深酒はしていない。

桜の花は大好きだし、花見で一杯も大好きだが、桜の花の開花から満開にになるまで、あっという間でなんだかスピードについていけない事が多いのだ。

言うまでもなくこの季節は色んな変わり目だ。だから去年のこの季節、数年前の同じ季節を思い出しては、今の自分と比べて、あまり変わり栄えのしない自分に、不安と安堵を同時に感じたりする。

無理に変わろうとは思っていないが、少しづつ成長はしていきたい。桜の花が「いい歳になってきたんがから、大人になってもっときちんと役割を実行しなさい」とプレッシャーをかけてくる気がする。勿論、自分の中の声だ。

桜が散って青葉がでてくると少し気持ちの混乱が収まってくる(収まらないこともある・・・)

こんな季節に、相変わらず国政が混乱している。政治家の皆様も季節の変わり目で不安定になっているのだろうか。いや、この混乱は随分と前から続いている。

もし、季節のせいならば、桜が散る頃には正常に戻っていただきたい。

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2008年03月29日(Sat) プライスレスの頬ずり

建築不動産の仕事に関わって結構な年数になる。徐々に年をとっていく。

気がつくと、様々な人と関わりあって生きている。

年間で名刺が無くなる枚数をざっと確認したら、年間で1,000枚近かった。これは多い方だとしても、社会人になって1万枚以上は名刺を誰かに渡したのではないだろうか。

多ければ良いものではない。

今、仕事でもプライベートでも一緒にいて楽しかったり、刺激が受けられたり、信頼して色々な事を話し合える人はどれくらいいるだろうか・・・。

年賀状をやり取りする人が約500人、年数回でも会う人が100人くらい。

たまに一緒にうまい酒を飲める人が?・・・ 以外と友達が少ないのかもしれない。

でも、幸いビジネスでもパートナーであり、色んな話をして、共感しあったり反論したり、抱き合ったり、頬ずりしたりできる相手が少なからずいることは私にとって大きな財産だ。

私の預金や金融資産は吹けば飛ぶようなものだけど、この財産はプライスレスです。(お金が無さ過ぎても生きていけないけど・・・)

夜の石川修詞

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