2008年09月12日(Fri) 後出しのジャーナリズム

哲学者アダム・スミスの明言「神の見えざる手」とは。

今や拡大解釈され、「経済動向は誰にも予測ができん!」などとして用いられることもあるが、そもそもは、人が自己の利益を追求して活動することに よって、それが神の見えざる手によって社会に還元され市場の価格メカニズムや資源の適正な配分が行われる。というものだ。(専門家からは突込みが入りそう な大雑把な訳し方ですが・・)

それが転じて、神の手が市場を操っている・・・、経済動向は人には予測できん!、となってしまった。

全く出来ない訳ではない。色々な要因を分析していけばある程度予測できることはある。しかし、長期予測は難しい。

最近週刊誌などでは、不動産の市況低迷やデベロッパー、ゼネコンの倒産リスクについて、さもしたり顔で危機を煽り立てている。

昨年の夏ごろの記事を見ると、「これからマンションは2割以上値上がる」、「今が底値買い」など、これから不動 産はどんどん高くなって資産形成になる、といった書き立て方をしていた。既に一般サラリーマンの所得ではマイホームが買えない水域に達しようとしていた最 中、また、米国の住宅価格は頭打ちになり、サブプライムローンの焦げ付きも表面化していた最中である。

それが、1年足らずの間に不動産・建築企業の「同時多発破綻」の見出しに変わる。

時事を伝えるのがジャーナリストならば、状況を克明に伝えることは必要だ。しかし上向きのときも下向きのときも、この煽る論調は慎むべきである。

こうした、スキャンダルや、何かを煽る論調の記事が多いのも「神の見えざる手」によって行われているのだろうか・・・。

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